富山地鉄ではカルダン車に交じって、運輸省規格型の吊掛車が富山平野を駆け回っていました。以前から走行撮影の機会を狙っていましたが、ようやくその機会が来ました。しかし、雨です。
1.クハ13+モハ14713 (越中三郷~越中舟橋:1990年5月)
この日は、1990年GWの北陸地方ローカル私鉄早回りの途中で、午前中は晴天で、立山砂防の撮影に出向いていましたが、午後は富山地鉄の撮影と同時に、この通りの雨になってしまいました。やはり、ついでの撮影にバチが当たってしまったようです。
2.モハ14711+クハ11 (越中舟橋~越中三郷:1990年5月)
この日は富山に宿泊予定だったので、雨が降っても予定通り富山地鉄の撮影です。
GWなので臨時列車も多数走っていましたが、この天気では気合が入りません。
3.モハ14751+モハ14753 (越中舟橋~越中三郷:1990年5月)
モハ14750形も2連を組んで立山線の急行運用に充当されていました。このての両運車もずいぶん減ってきましたが、富山地鉄では波動輸送用の増結車として重宝されていたようです。
4.モハ14715+クハ15 (越中舟橋~越中三郷:1990年5月)
モハ14710形+クハ10形は元名鉄モ3800形+ク2800形ですが、富山地鉄以外に、豊橋鉄道と大井川鉄道に転じました。1990年時点、他車に転じた車両も健在でしたが、本家の名鉄に残っていた同型車は、1989年に全廃されてしまい、そういう意味では貴重な存在です。
なお、豊橋に転じた車両は主要機器を国鉄の中古品に交換され、1991年まで活躍しました。大井川の方は、納涼展望車に改造された車両もありましたが、一般車の方は1998年まで活躍しました。
・名鉄モ3805+ク2805→大井川モハ310+クハ510(クハ510→クハ861)
・名鉄モ3807+ク2807→富山地鉄モハ14711+クハ11(ロングシート車)
・名鉄モ3808+ク2808→富山地鉄モハ14712+クハ12(ロングシート車)
・名鉄モ3809+ク2809→富山地鉄モハ14713+クハ13(クロスシート車)
・名鉄モ3811+ク2811→富山地鉄モハ14715+クハ15(クロスシート車)
・名鉄モ3812+ク2812→富山地鉄モハ14716+クハ16(クロスシート車)
・名鉄モ3814+ク2814→富山地鉄モハ14717+クハ17(クロスシート車)
・名鉄モ3815+ク2815→富山地鉄モハ14718+クハ18(ロングシート車)
・名鉄モ3822+ク2822→大井川モハ3822+クハ2822
・名鉄モ3829+ク2829→大井川モハ3829+クハ2829
5.モハ14718+クハ18 (越中舟橋~越中三郷:1990年5月)
しかし、運輸省規格型電車も、観光路線で立派なカルダン車が多い富山地鉄ではそろそろ肩身が狭くなってきた感じでした。富山地鉄では、モハ14760形の増備がストップしていましたが、近い将来、次の新車が導入されれば、先ずはこの元名鉄グループが淘汰される運命でした。
6.クハ18+モハ14718 (越中三郷~越中舟橋:1990年5月)
結局、富山地鉄は次期新車の発注はなく、京阪電鉄から3000系特急車を譲受することになりましたが、予想通り古老の運輸省規格型は1993年までに淘汰されてしまいました。
この日は天気が悪く、思うような撮影も出来ませんでしたが、このリベンジは1992年となります。