ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第412話 1988年岩手開発:これぞ鉱石輸送の原点(その5)

岩手石橋で見られる様な鉱石の積込み作業は、かつては国内のいたるところで見ることができましたが、現在はここくらいしかないと思います。それだけ鉄道を使用した鉱石輸送が衰退したと言うことです。しかし、東日本大震災から立ち直った岩手開発鉄道には、いつまでも石灰石輸送を頑張ってもらいたいです。

 

1.DD5651牽引の石灰石積込み作業 (岩手石橋:1988年8月)

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 さて、前回からの石灰石積込み作業の続きです。

 

2.DD5651牽引の石灰石積込み作業 (岩手石橋:1988年8月)

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この写真は、石灰石の積込みが終わり、機関車の付替えが完了した様子です。

 

3.DD5651牽引の石灰石積込み作業 (岩手石橋:1988年8月)

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続いて鉱石積込み場から、積車となった貨車を推進して押し出します。

 

4.DD5651牽引の石灰石積込み作業 (岩手石橋:1988年8月)

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この際、機関車も鉱石積込み場を通過しますが、このままスイッチバックまで推進して、そこから積車を牽引して山を下ります。

 5.DD5651牽引積車貨物 (日頃市~岩手石橋:1988年8月)

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石灰石の積込みを終えて、スイッチバックを折り返した積車貨物は、一気に山を駆け下りてノンストップで赤崎のセメント工場に向かいます。

ちなみに山を下るのが上り列車です。

 

6.昭和60年当時の運行図表
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この運行図表は、1988年の岩手開発鉄道訪問時に入手したものです。この時点では旅客列車も僅かですが運行されており、石灰石輸送列車は24時間のフル運用でした。 運行図表には、なぜか大船渡線三陸鉄道盛駅発着も記載されています。

 

7.キハ301竣工図

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 この竣工図も運行図表と一緒に入手したものです。竣工図では、キハ301の前所有者が夕張鉄道ではなく、北海道炭鉱汽船となっていますが、これは夕張鉄道が廃止と同時に北海道炭鉱汽船に吸収されたことにより、この車両が北海道炭鉱汽船から譲渡されたためです。本来この車両は、同型車を2両譲受していますが、キハ301は2両分の車両の「いいとこ取り」で再生された車両でした。訪問時、キハ301は予備車として在籍していましたが、走行写真を撮れなかったのが残念でした。

 

1988年の岩手開発鉄道の様子を、第251話~第255話の旅客と今回の貨物に分けてご覧頂きましたが、これ以降、岩手開発鉄道を訪問していません。その後、岩手開発鉄道は旅客輸送を1992年に廃止して石灰石輸送専業の貨物鉄道となり、そして2013年には東日本大震災に被災し甚大な被害を受けました。しかしながら、見事に復活を遂げて、今も変わらぬ陣容で石灰石輸送を継続しています。