ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第633話 1992年近鉄(北勢):レンゲ草の花咲く頃(その2)

この頃、私は結構な頻度で北勢線を訪れていました。その理由は、風の便りで220系が間もなく引退するとの噂を耳にしたからです。しかし、220系はいつも走っているとは限りません。何度も空振りを食らいましたが、この日は220系が終日走っていました。ところで、220系を追い掛ける合間に北大社の車庫も訪問しました。

 

1.入換機の旧デ45 (北大社:1992年5月)

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 北大社ではいつもの通り、入換機となった旧デ45が出迎えてくれました。北大社の車庫は非常に狭く、この機関車のまともな撮影がなかなかできませんでしたが、この日はちょうどよい場所に出ていました。

 

2.入換機の旧デキ45、サ138 (北大社:1992年5月)

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 検査入場した車両は編成を解かれると、クやサは自走出来ないのでどうしても入換機のお世話になります。この機関車は1979年に除籍されて入換機になってから既に13年経過していました。貴重な軽便電機であり、220系同様に北勢線のお宝でしたが、その後解体されました。

 

3.サ138 (北大社:1992年5月)

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 サ130形は三重交通時代のやや近代的な客車が前身ですが、全長11.2mしかない可愛い小型客車です。あの尾小屋鉄道にいた軽便客車達の末裔です。1990~1992年に北勢線の3連固定化に合わせて車体更新されました。丸屋根に原型の面影が伺えます。

 

4.ク172+モ272 (北大社:1992年5月)

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 留置線には270系がいました。サ138を見た直後だったので、この車両がやたらとデカく見えましたが、それでも15m車です。この時点、220系以外で近鉄旧塗装を維持していたのがク172+モ272でした。

この編成もいずれ中間にサ140形を挟んで3連化されます。そして塗装も新塗装になります。

 

5.モ222+ク221+モ224+ク223 (大泉東~長宮:1992年5月)

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午後は撮影場所を変えて東大泉~長宮へ移動しました。 再び220系ですが、なかなか良い撮影場所がありません。レンゲ草の花もなく、田圃かと思ったら麦畑でした。

 

6.モ275+モ276+サ146+ク141 (穴太~七和:1992年5月)

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 結局、七和方面へ逆戻りです。しかしここも殺風景な麦畑です。ラッシュでもないのに、モ275が率いる4連が来ました。この編成はモ276+サ146+ク141の3連に、モ275を増結した大輸送力の編成です。この頃は、まだまだ輸送需要があったようです。