ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1191話 1994年越後交通(長岡):これが最後の訪問(その2)

西長岡には、もう1両忘れてはいけない機関車がいました。それが元西武鉄道の機関車だったED311です。

 

1.ED311 (西長岡:1994年10月)

ED311は戦時設計の武骨な東芝標準型の凸型40t機です。この機関車も青く塗られていましたが、状態は良さそうでした。隣に写るトタン貨車も健在でした。

 

2.ED311 (西長岡:1994年10月)

 

元が西武の機関車なので、あまり興味もありませんが、この機関車も走行撮影どころか、走っている姿すら見たことがありませんでした。越後交通長岡線には、4両の電気機関車が在籍していましたが、この4両は共に路線廃止後はどうなるのかわかりませんでした。おそらく、もう再就職はなさそうでした。

 

3.ED311 (西長岡:1994年10月)

西長岡で機関車を一通り撮影し、この日は午後の運行があることを確認できたので、これから貨物列車の走行撮影のため先回りして深沢へ向かいました。

 

4.ED311+タキ8両 (西長岡:1994年10月)

そして待つことしばし、か弱い汽笛と共に、なんとED311がタキを8両も引いてやって来ました。初めてED311の仕事風景を撮影できました。この機関車はこんなに力持ちとは思いませんでしたが、よく考えると空タキでした。

 

5.ED311+タキ8両 (西長岡:1994年10月)

せっかくのED311ですが、天気がどうにもなりません。幸い列車がノロいので、シャッター速度を下げ、絞りを開いて、こんな感じで撮れました。お尻に1両だけ違うのがぶら下がっていますが、なんとも趣のある貨物列車です。やはり、機関車は箱型ではなく凸型がイイですね。

 

6.ED311+タキ8両 (西長岡:1994年10月)

この日は午前の運行列車がED5101だったので、午後もED5101が来ると思っていましたが、最後にして、こんな列車が撮れるとは思っていませんでした。わざわざ西長岡で途中下車した甲斐がありました。