ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1192話 1994年越後交通(長岡):これが最後の訪問(その3)

越後交通長岡線の廃止は、1995年4月1日でした。あと半年後でしたが、今回が最後の訪問となりました。

 

1.ED311+タキ・・・ (西長岡:1994年10月)

ED311が牽引する空タキの貨物列車を見送りました。次はED311の単機回送が戻ってきます。もう雨が降りそうな天気になってきましたが、単機回送を見届けるまでは帰れません。

 

2.ED311 (西長岡:1994年10月)

ED311の単機回送は、すぐに戻ってきました。セメント輸送とは言え、なぜ、この路線がこの当時まで存続していたのか?すでに、復活を夢見ていたとは思えません。でも、結局は廃止の運命でした。

 

3.ED311 (西長岡:1994年10月)

ポツンと走るED311が、なかなかシュールな光景です。広い田園地帯には民家が見えません。後方の北陸自動車道の築堤がいつの時代なのか、唯一判別できる風景です。

 

4.ED311 (西長岡:1994年10月)

長岡線を初めて撮影したのは1987年5月でした。その時の様子は、第76話~第78話をご覧ください。最初はその存在こそ疑わしい謎の貨物鉄道でしたが、それから7年が経ち、いよいよ最後が見えました。かつては総延長が40㎞近くもある長大なローカル線でしたが、1975年の路線短縮後は貨物専用線となりそれから20年後の1995年に、ひっそり消えて行きました。

 

5.ED311 (西長岡:1994年10月)

廃止までに、もう1回くらい撮影に出向きたかったのですが、この半年は仕事の都合で全く身動きが取れず、気が付いた時にはもう、長岡線はなくなっていました。

 

6.ED311 (西長岡:1994年10月)

一部の機関車は、地元の長岡技科大に保存されたと聞いて安心しました。でも、結局は維持しきれずに全部解体処分されたとか・・・。国立大学ですら、鉄道車両の保存は難しいということを知らされました。大変残念なことです。