ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1299話 1996年南海(高野):春はアオ虫の季節(その4)

紀伊清水周辺には果物畑が点在し、この時期は桃の花が満開となり、まさに春爛漫でした。この桃の花を入れて21000系を撮影しようと歩き回りましたが、夕方になり陽の向きが十分に西に回った頃、ようやく撮影のチャンスが到来しました。

 

1.21000系4連(新塗装) (橋本~紀伊清水:1996年4月)

そして、やって来たのはアオ虫ではなく新塗装の21000系でした。なかなか思うようになりませんが、仕方ありません。

 

2.21000系4連(新塗装) (橋本~紀伊清水:1996年4月)

背景の振興住宅が玉に瑕ですが、この桃畑は桃源郷の様相です。このタイミングは、1年に一度出会えるか出会えないかのチャンスでした。

 

3.21000系4連(新塗装) (橋本~紀伊清水:1996年4月)

かれこれ1年間ここへ通いましたが、花が咲くまで、ここがこんな場所だったとは、まったく気が付きませんでした。

 

4.22000系2連(新塗装)×2 (紀伊清水~橋本:1996年4月)

朝から長時間の撮影となりましたが、いよいよ陽が西に傾いたので、撮影場所を少し紀伊清水側の山裾に移動しました。ここも良く来る撮影ポイントです。しかし、まだ春先なので、完全に陽の向きが回っておらず、正面がちの写真となりました。

 

5.30000系4連(こうや号) (紀伊清水~橋本:1996年4月)

最終の「こうや号」も山を下りて来ました。

 

6.21000系4連(新塗装) (紀伊清水~橋本:1996年4月)

こうや号」を追いかけて21000系も山を下りてきました。どうもこの時期はまだ、陽の向きが側面まで回りません。この場所の撮影は夏の夕方がベストの様です。

 

7.21000系4連(旧塗装) (紀伊清水~橋本:1996年4月)

最後はアオ虫の撮影で締めです。長い一日でしたが、大変濃厚な一日でした。

この年は21000系の最後の年になるかも知れなかったので、その後もアオ虫の追っ掛けは続きます。