ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

号外2025.01.14:赤いキツネと緑のタンク

二度あることは三度あると言いますが、そんな迷信に翻弄されたのが、浜安善の米タンでした。それは昨年の夏のことでした。

私は還暦を過ぎて時間に余裕ができたので、昨年は32年ぶりに鶴見臨港をブラブラしました。その際に、気になっていた浜安善の現在を見に行きました。その時の様子は号外2024.06.04~号外2024.06.08でお伝えしましたが、どうやら米タンが健在であることを確認できました。そうなると、活きている米タンを見たくなるのが人情です。しかし、その日は休日だったので、米タンも運休日でした。

 

1.米タン専用タンク車の留置 (安善:2024年6月)

そこで後日、米タンの運行日を確認して、再度浜安善へ・・・。この写真はその日の安善駅の様子です。天気が怪しいですが、米タン専用車が止まっていました。これは幸先良い光景です。

 

2.安善橋 (浜安善~安善:2024年6月)

・・・で、ルンルン気分で浜安善へ。さて、活きている米タンの初ショットは安善橋と決めていました。ところが、時間を過ぎても音沙汰なし!。30分ほど待ちましたが・・・空振りでした。なかなか手ごわい米タンです。

 

2.DD200-901 (安善:2024年11月)

もしかして「二度あることは三度ある」これがトラウマになってしまいました。そんなわけで、なかなか三度目が踏み出せないまま月日が流れ、あっという間に11月です。これではイカンと奮起して、またまた安善へ・・・。

 

3.DD200-901他 (安善:2024年11月)

「二度あることは三度ある」なのか。しかし、この日はキツネの様な顔をした赤い機関車がいました。そして、その脇の方には緑のタヌキではなく緑のタンク車も。これはもしかして「当たり」か?

 

4.DD200-901 (安善:2024年11月)

ところで、この赤いキツネは何モノか?。手すりのお化け!。台車はDLとは思えないボルスタレス。こんなの見たことがありませんでした。私が知っている米タンの機関車はDE10形ですが、どうやら私は古い人間の様です。(安善のED10形については、第808話をご覧ください。)

 

5.DD200-901 (安善:2024年11月)

この不審な機関車を見ていたら動き始めました。・・・この機関車、意外と静かです。プレートを確認するとDD200-901とのこと。意味深な900番台です。なんとなく思い出しましたが、これは2017年から製造が始まった電気式ディーゼル機関車DD200形の試作機でした。

 

6.DD200-901 (安善:2024年11月)

これからは、この機関車が非電化貨物の主流になるのでしょうか。調べてみると20両ほど製造されており、京葉臨海鉄道水島臨海鉄道などにも導入されているとか。しかしながら、お高そうな機関車です。ゆえに生産台数が伸びないのか?

 

7.DD200-901他 (安善:2024年11月)

さて、赤いキツネと緑のタンクの入換が始まった様なので、この日はいよいよ「三度目の正直」なのかも。イチかバチか三度目の浜安善へ・・・。

つづく