1994年に完全新製車であるキハ2100形を導入した関東鉄道常総線ですが、その後も順調に新車が投入されていました。・・・と、言う事は、在来車が淘汰されて行くわけですが、すでに雑多な旧機械式気動車や関鉄オリジナルの車両は消え去っており、次なる淘汰の矛先は、元国鉄キハ35系の食パンキハ達でした。
1.キハ3520+キハ350形 (下館:1996年2月)
しかし、全国から搔き集めた食パンキハは、かなりの両数となっており、これを新車に置き換えるには、相当な投資と時間がかかりそうでした。
2.キハ358+キハ350形 (下館~太田郷:1996年2月)
実際、食パンキハの置き換えが終わったのは、これから20年も経過した2017年でした。
3.キハ3520+キハ350形 (下館~太田郷:1996年2月)
さて、関東鉄道常総線には1994年の新車搬入直後に訪問して以来、興味がなくなってしまい早や2年が経ちました。もうすっかり様変わりしているだろうと水海道を覗いてみたら・・・。
4.キハ302廃車+キハ804廃車+キハ805廃車 (水海道:1996年1月)
この3両だけが更地となったかつての機関区跡に放置されていました。たしか、この3両は2年前にも、ここにいました。この3両の扱いがどういうことなのかわかりませんが、いずれも葬れない理由があったのでしょう。
5.キハ302廃車+キハ804廃車+キハ805廃車 (水海道:1996年1月)
2年前、先頭のキハ302はブルーシートで顔が覆われていましたが、ブルーシートは破れて、破損した妻面が無残に晒されています。この車両は、言わずと知れた事故車です。あの事故の記憶を風化させないオブジェとは思えません。こういう車両の撮影は気が引けますが、これも重要な記録です。
6.キハ804廃車 (水海道:1996年1月)
後ろの2両は、関東鉄道の思い入れが強い、往年のロマンスカーだったキハ800形です。キハ801が保存目的で南水海道の新機関区に運ばれましたが、ここの2両は保存からあぶれてしまったのか?まだ、引き取り手を待っているのかも。
7.キハ805廃車 (水海道:1996年1月)
ここの3両もその後解体されて消滅しました。そして南水海道のキハ801もなくなりました。ますます常総線の興味は薄れてしまい、もう食パンキハの終焉を追いかける気にはなれませんでした。