ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1301話 番外編:ガチで阪急❜87(その2)

夙川で阪急電車を撮影して京都へ向かう途中、どうせなら京都線の電車も撮ろうと思い、東海道新幹線との並走区間である水無瀬で途中下車しました。なぜ水無瀬かと言うと、正直、横着してホームから撮影するためでした。

 

1.6350編成8連 (水無瀬:1987年6月)

しかし、ここは狭い島式ホームです。6300系の特急が、真っ直ぐな線路をものすごいスピードでブッ飛んで来ました。もちろん通過です。ホーム柵などなく、風圧で飛ばされそうです。でも、隣を走る新幹線は本気で走っていませんが、こんなもんじゃありません。まだまだ無防備な世の中でした。

 

2.7320編成8連 (水無瀬:1987年6月)

京都線の車両は車種にもよりますが、神戸線の車両より車体の最大幅が最大で100㎜広いので、清楚な神戸線車両に比べて、見た目もどっしりとワイルドです。続いて7300系も急行なので通過。これも特急同様にブッ飛んで来ました。撮影どころか、何かしがみ付くモノが欲しい。生きた心地がしません。ここは怖いので他の場所に移動します。

 

3.6356編成8連 (大山崎:1987年6月)

そして、お隣の大山崎です。ちょっとカントがついており、傾いてやってくる電車に速度感を感じます。この駅は相対式ホームですが、やはり通過列車は容赦ありません。二度目の6300系でしたが、ちょっと焦ってしまい、早めにシャッターを切ってしまいました。

 

4.7321編成8連 (大山崎:1987年6月)

阪急電車の撮影は大変緊張します。でも、だんだんスピードに慣れて来たようで、通過列車も何とかキャッチ出来るようになった感じです。

 

5.3312編成6連 (大山崎:1987年6月)

前面改造車の3300系ですが、私は改造前の顔の方が良いと思います。この頃は6000系列、7000系列に合わせて、それ以前の列車も行き先表示板の廃止を進めていましたが、まだ行先表示板を付けている列車が多かったです。

 

6.6352編成8連 (大山崎:1987年6月)

三度目の6300系が来ました。今度はじっとこらえて三度目の正直です。ちなみに、この時は標準レンズしか持っていませんでした。よくぞこんな写真を撮ったものです。

 

7.5319編成8連 (大山崎:1987年6月)

行先表示板付きの5300系です。5300系と3300系には、行先表示板と併用の小さな行先表示幕が付いていました。これは地下鉄堺筋線乗り入れ時の対応でしたが、やはり行先表示板がベストです。5300系は時々特急運用に入ることがありましたが、その際には往年の2800系を彷彿するダブルヘッドマークを付けていました。

 

8.2315編成7連 (大山崎:1987年6月)

行先表示板を付けた2300系も来ました。これで京都線のラインナップが出そろいました。この時点で2300系は京都線で一番古い車両でしたが、普通列車の運用に就くことが多く、この編成は界磁チョッパに改造されており、バリバリの回生車でした。

以上が1987年の阪急電車の様子です。すでに吊掛車はおらず、趣味的にはとてもつまらない阪急電車でしたが、相変わらずの健脚ぶりには、久々に刺激を受けました。そして、この頃は6300系以外はすべてマルーン一色のコテコテの阪急電車であったことが、大変印象的でした。