国際埠頭線は、南本牧橋をアンダーパスした場所から内陸方向にカーブして横浜本牧駅に向かいますが、このカーブの区間は雑草が生い茂っており、軌道敷が工場や倉庫の密集する地帯を通っているので、沿道もなく迂回するしかありません。そして、再び国際埠頭線が現れるのは、カーブを抜けた、南本牧はま道路と合流する辺りです。
地図1.国際埠頭線周辺撮影地点 (引用:国土地理院1/25000地形図 GSI Maps)

今回は地図1に示す撮影ポイントの写真⑫~⑱の様子です。
写真⑫

写真⑫は国際埠頭線が工場密集地帯を抜けて、南本牧はま道路と合流する地点を横浜本牧方向に撮影したものです。線路敷には自動車やトレーラーが駐車されており、もはや国際埠頭線の存在は廃止されたに等しい状況です。
写真⑬

写真⑬は国際埠頭線が南本牧はま道路の高架下に入る場所を横浜本牧方向に撮影したものです。ここも線路敷は草むらになっていました。上空に聳える南本牧はま道路の高架は2017年に開通しましたが、国際埠頭線の方が先に通っていたので、この様な3層高架となりました。
写真⑭

写真⑭は写真⑬の50mほど先から横浜本牧方向に撮影したものです。ここまでは国際埠頭線は草むらと化していましたが、ここから先はご覧の通り、線路が現役路線の様に整然としています。このギャップはどういうことなのか?。どうやら国際埠頭線の頭上を通る、南本牧はま道路の建設にあわせて、その見返りとして国際埠頭線も再整備された様です。
写真⑮

写真⑮は3層高架部分を横浜本牧方向に撮影したものです。国際埠頭線は2005年に貨物輸送を終了しており、この3層高架が完成した2017年時点ではもう列車が走らない休止路線になっていたわけですが、こんなに立派な線路を再整備したとは、何がどうなってこうなったのか全く理解ができません。
写真⑯

写真⑯はこの沿道を走るバスの北通りバス停と国際埠頭線を横浜本牧方向に撮影したものです。線路の右側は三菱重工本牧工場なので、高架道路のピアが設置できなかったのか、1本脚のピアは歩道を潰して設置されています。
写真⑰

写真⑰は国際埠頭線が高架道路と共に北方向にカーブする地点を、かもめ町第2交差点から横浜本牧方向に撮影したものです。しかしながら、1本脚の高架は大きな地震が来ても大丈夫なのか、なんとなく不安に見えます。
写真⑱

写真⑱は写真⑰のカーブの高架下を横浜本牧方向に撮影したものです。この付近の線路も整然としていますが、ここまで立派に整備されてしまうと、休止路線だからと言って安易に撤去できないのかも知れません。しかし、このまま放置状態が続くのも勿体ない話です。
つづく