ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第885話 1994年広島:広電の京都市電(その3)

この頃、広電には1900形が15両も在籍していたので、市内線のどこでも撮影できました。それが災いして、意外と写真を撮っていません。

 

1.1908 (皆実町六丁目御幸橋:1994年2月)

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1900形は京都市電独特のどっしりとした、いかにも路面電車といった風格があります。ひとつ不思議だったのは、なぜかこの頃の1900形には車体の全面広告車がありませんでした。だから京都市電ばかり走っている様に思えたのかも知れません。

 

2.1909 (宇品:1994年2月)

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 形式写真の撮影は、毎度の宇品です。全車両の撮影が出来ればと思い、時々ここを訪れました。午前中は順光で撮影できましたが、時間によっては電線の影が車体に被ってしまうので、こんな写真になってしまいました。

 

3.1901 (宇品:1994年2月)

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 トップナンバーが来ました。この車両は最初にDC駆動のバス用のエバポレータを採用して冷房化された車両でしたが、いつの間にか標準タイプの集中型クーラーに載せ替えられていました。やはり、メンテを考慮すると「長い物には巻かれろ」と言うことです。

 

4.1912 (原爆ドーム前本川町:1994年3月)

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 石畳みの軌道も1900形にはお似合いです。なによりも全面広告でないのが良いです。1912は中ドアが小窓の鋼製ドアに更新されていました。

 

5.1904 (十日市町本川町:1994年5月)

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 2台クーラー車の1904です。このタイプのクーラーは載せ替えはなく、継続使用されました。

 

6.1914 (江波:1994年7月)

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 ここは江波です。江波も車両の形式撮影には好都合の場所ですが、ここで撮影できるのは江波車庫所属車に限られました。この1914には広告が付いていません。まさしく形式撮影向きでした。

さて、広電が各地から取り寄せた路面電車も現在ではかなり整理されてしまい、路面電車の博物館と言われる建前、1形式1両だけは残されているような実態です。私が荒手車庫で、京都から回着したばかりの1900形を見たのは、もう45年前になりますが、幸い1900形は健在です。しかし、新型のLRVが増備される状況であり、1900形もそろそろ潮時のような気がします。