ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

第848話 1994年福井:バリアフリー?なにそれ?(その3)

福井鉄道の西の終点である武生新は、結構立派なターミナルです。この当時は、まだ低床車両がいなかったので、ホームは全て高床の鉄道線車両にあわせた造りになっていました。 1.モハ142-2+モハ142-1,モハ200形2連 (武生新:1994年5月) 武生新のホームに…

第847話 1994年福井:バリアフリー?なにそれ?(その2)

福井鉄道では、軌道線開業時には、軌道線内専用の路面電車が運行されていましたが、鉄道線からの乗り換えが不便だったため、全ての列車で鉄道線と軌道線を直通化し、以前からLRT化されていました。 1.モハ302-1+モハ302-2 (市役所前:1994年5月) 福井鉄…

第846話 1994年福井:バリアフリー?なにそれ?

1994年は北陸方面によく出向きましたが、毎度のごとく行ったついでに北陸地方のローカル私鉄を一通り総舐めしていました。しかし、富山から始まるローカル線巡りは、終盤の福井あたりまで来ると疲れてしまい、天気が悪ければどうでも良くなってしまう傾向が…

第845話 1993年有田:ひょっこりレールバス!!(その3)

さて、有田鉄道にレールバスが導入されたと言うことは、既存車のキハ58形が追い出されてしまうと言うことなのか? キハ58の動向が気になり、2か月後の1993年9月に、再び有田を訪れました。 1.キハ58003 (金屋口:1993年9月) この日、運用されていたのは…

第844話 1993年有田:ひょっこりレールバス!!(その2)

とうとう有田鉄道にも、中古車ではありますがレールバスが導入されました。この時点では、レールバスは1両確認できましたが、このあと何両増備されるのか、いつから運用されるのかは不明でした。しかし、そうなると既存車の動向が気になります。 1.キハ580…

第843話 1993年有田:ひょっこりレールバス!!

有田鉄道は、1992年12月にJR紀勢本線湯浅への乗り入れを廃止し、全長5.6kmの路線を往復するだけの零細ローカル線になってしまいました。もう廃止のカウントダウンが始まったのかと思いましたが、どっこい、これからがしぶとかったです。そんな有田鉄道を久々…

第842話 1993年関東(龍ヶ崎):常総線に倣え!!(その2)

結局、龍ヶ崎線の車両は、塗装の変更だけで、他は何も変わっていませんでした。龍ヶ崎線は、1981年にキハ532が導入されてから、もう12年間も車両の変化がありません。鎖国状態と言うか、やはりガラパゴス的存在でした。 1.キハ531 (入地~竜ケ崎:1993年1…

第841話 1993年関東(龍ヶ崎):常総線に倣え!!

関東鉄道常総線が元国鉄キハ35系に占拠されてしまい途方に暮れていた頃、ふと、龍ヶ崎線を思い出しました。なんとなく、かつての関東鉄道に接したくなり、竜ケ崎を目指しました。 1.キハ532 (竜ケ崎:1993年10月) しかし、と言うか、やはり龍ヶ崎線も「…

第840話 1992年伊予:川造を追い掛ける(その3)

第839話では、話しが横道に逸れてしまいましたが、川造に話しを戻します。 この頃、現役の川造が存在していたのは、伊予鉄の他に弘南鉄道大鰐線、津軽鉄道くらいでした。その中でも伊予鉄の川造は、一番状態が良く、なによりも唯一の電動車でした。 1.モハ…

第839話 1992年伊予:川造を追い掛ける(その2)

四国は関西圏ですが、以前から琴電も伊予鉄もなぜか関東方面の大手私鉄から中古車を買い集めていました。そして1990年代になると琴電は京急、伊予鉄は京王の色合いが益々濃くなっていました。 1.モハ717+クハ767 (牛窪団地前~牛窪:1992年12月) 夕方に…

第838話 1992年伊予:川造を追い掛ける。

第588話~第590話では、1992年年末の伊予鉄道古町車庫の様子をお伝えしましたが、車庫訪問後の沿線撮影をお伝えすることをすっかり忘れていました。ちょっと間が空いてしまいましたが、今回はその続きをお伝えします。 1.モハ51 (大手町:1992年12月) こ…

第837話 1994年立山砂防:保線から始まる春(その3)

この時期の立山砂防軌道は、まだ砂防工事は始まっておらず、その前段である冬眠明けの保線作業や冬眠中撤去していた橋桁などの復旧工事の真っ最中でした。特にこの年は、積雪が多かったのか、例年より作業の進捗が遅いようで、まだ天鳥あたりの復旧工事をや…

第836話 1994年立山砂防:保線から始まる春(その2)

3本の続行列車は、中小屋スイッチバックを過ぎて行きました。この日の砂防軌道は、通常の運行ではなさそうなので、ここで退散するか悩みましたが、何か特別な作業が有りそうなので気になり、その後の続行がないことを確認して、再び天鳥方面へ向かうことにし…

第835話 1994年立山砂防:保線から始まる春

1993年のGWは、西日本のローカル私鉄早回りに追加して立山砂防を訪問しましたが、欲張り過ぎたバチが当たったのか、最悪の天候で門前払いを食らってしまいました。その時の様子は、第756話 でお伝えしましたが、そのリベンジを果たすため、翌年の1994年のGW…

第834話 1994年阪堺:ナニワの新喜劇的ノリ(その5)

今回は、阪堺電車の広告車ではなく、裏方の話題です。 たいていの路面電車には、昔ながらの電動貨車などが保線用や入換用として残っているものです。阪堺電車にも「お宝」はありました。 1.デト11 (我孫子道:1994年10月) それがこの奇妙な電車です。デ…

第833話 1994年阪堺:ナニワの新喜劇的ノリ(その4)

阪堺電車の我孫子道車庫では、うんざりするほど広告電車を見ましたが、中にはレアなオリジナル塗装車も確認できました。だだし、旧型車ではありませんが・・・。 1.256 (我孫子道:1994年10月) 突然視界に入ったのは、ただならぬ京都市電そのものです。…

第832話 1994年阪堺:ナニワの新喜劇的ノリ(その3)

阪堺電車のオリジナル塗装は、元は南海軌道線時代の地味なグリーン一色に窓枠とドアが木目を活かしたニス塗りだったと思いますが。それが、一時期クリーム色とグリーンのツートンカラーになり、1975年頃からオレンジ、ブルー、グリーンに雲をあしらったカラ…