関東鉄道常総線が元国鉄キハ35系に占拠されてしまい途方に暮れていた頃、ふと、龍ヶ崎線を思い出しました。なんとなく、かつての関東鉄道に接したくなり、竜ケ崎を目指しました。
1.キハ532 (竜ケ崎:1993年10月)
しかし、と言うか、やはり龍ヶ崎線も「常総線に倣え!!」で、新塗装になっていました。このキハ532はキハ310形をベースとしたデザインなので、新塗装はなんら違和感もなく、感動もありません。
2.キハ521+キハ522 (竜ケ崎:1993年10月)
そして、本当は長老のキハ521+キハ522も新塗装です。すでに錆が浮いていましたが、おそらく、慌てて新塗装を上塗りしただけだったのでしょうか?ところで、関東鉄道では、このクラスの元機械式気動車の成れの果て車両も、常総線からは淘汰されてしまい、龍ヶ崎線に残るのみとなってしまいましたが、この錆具合を見ていると、その去就が気になりました。ちなみにこの車両は元々国鉄キハ42000系でした。江若鉄道時代に総括制御化されて3両固定編成のまま関東鉄道に流れ着きましたが、1975年に関東流通勤車化改造の洗礼を浴びて車体更新されてしまい、流線形の面影は全くありませんが、よく見ると台車は菱枠型です。
3.キハ531 (入地~竜ケ崎:1993年10月)
そして、もう1両の元機械式気動車の成れの果て車両であるキハ531は元気に走っていました。こちらは出場したてなのかピカピカの新塗装でした。この車両も江若鉄道から来た車両ですが、元は国鉄車ではなく戦前製の江若の発注車でした。足回りはかなりくたびれていますが、重宝な両運車であるため、これからまだまだ活躍します。廃車になったのは2001年でした。
4.キハ531 (入地~竜ケ崎:1993年10月)
天気が良いので、早速佐貫に向けて沿線撮影開始です。日中の龍ヶ崎線は、1両だけのピストン運行です。この日はキハ531の独り舞台でした。
5.キハ531 (入地~竜ケ崎:1993年10月)
龍ヶ崎線の沿線は、米の収穫も終わり、大変のんびりしていましたが、この新塗装はやたらと目立ちます。
6.キハ531 (入地~竜ケ崎:1993年10月)
そして、銀色のキノコの様なグローブ型ベンチレーターもよく目立ちますが、この車両には7個もグロベンが付いていました。