ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1324話 1994年一畑:赤電が行ってしまったあと(その3)

日中の北松江線は、赤電が走らないので全く色気がない、つまらない状況となりますが、この日は素晴らしい五月晴れとなり、田植えが終わったばかりの新緑の水田が写真を彩ってくれました。

 

1.デハ22+クハ102 (布崎~園:1994年5月)

今度は旧型車が来ました。この日は1本だけ旧型車のデハ22+クハ102が走っていました。この列車は、朝のラッシュ時にデハニ53を連結して3連で走っていましたが、ラッシュ後も日中の運用に残っていたものです。日中はこれが撮れなければ本当に最低な日になってしまいますが、それは回避されました。光線状態も良く、まずまずの写真が撮れました。

 

2.デハ22+クハ102 (布崎~園:1994年5月)

この旧型2連は、カルダン車が来たら真っ先に廃車になるだろうと誰もが思っていました。なぜなら、浮世離れした手動ドア車だったからです。ところが実態はそうではありませんでした。理解に苦しみます。

 

3.クハ191+デハ91 (布崎~園:1994年5月)

西武風湘南電車が戻ってきました。この列車も朝から走っていましたが、そう言えば朝見かけた食パン電車を昼以降見ていません。日中に食パン電車が1本も走らないことがあるのか?

 

4.デハ71+クハ171 (一畑口~伊野灘:1994年5月)

夕方になり、撮影場所を一畑口へ移動しました。70形がやって来ました。この車両もカルダン車が導入されたらいなくなるはずです。しかし、この車両は正月輸送などで特急として大活躍する往年の一畑ロマンスカーです。この車両がなくなると、正月特急はどうなるのか?。富士急では元京王5000系を購入した際にクロスシート化した車両を導入しましたが、それと同じ様な車両が来るのか、この時点ではまだわかりませんでした。

 

5.デハ71+クハ171 (一畑口~伊野灘:1994年5月)

いよいよ食パン電車は走っていない様です。食パン電車が走っていないとは、とてもラッキーなことですが、もう日没が近づいてきました。

 

6.クハ102+デハ22 (一畑口~伊野灘:1994年5月)

さて、この日の締めは旧型車になりました。この日は出雲市のビジネスホテルに泊まって、翌日も撮影を続けますが、翌日は赤電が走らない残念な日曜日です。