ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第334話 1988年南部縦貫:七戸の五右衛門風呂(その4)

この日は、午前中の列車を森田牧場~営農大学間で撮影しました。

結局、快晴ではありませんでしたが、陽の向きを気にせず落ち着いて撮影が出来ました。

 

1.キハ102 (森田牧場:1988年5月)

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 森田牧場前を出発した野辺地行の2番列車です。この辺りで朝から集中して撮影できたのは、やはり七戸に宿泊した効果でした。素泊まり2000円の白鳥旅館は設備がどうであれ結構利用価値がありました。

 

2.キハ102 (森田牧場~営農大学前:1988年5月)

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 午前の2往復目の列車が戻ってきました。

乗客が数名乗車しており、森田牧場前で下車しました。GWだったので皆さん同好者風でしたが、ここで降りても次の列車は2時間以上来ません。どうするつもりなのか?これで午前中の走行撮影は終わりです。私は、国道に出て例の路線バスに乗り、七戸に戻りました。

 

3.キハ102 (七戸:1988年5月)

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 七戸に戻り、車庫内で再び撮影を行いました。

今回は3回目の訪問になりますが、以前の訪問時は2回ともキハ101が運用に入っていたので、キハ102に乗車するのも撮影するのも今回が初めてでした。

 

4.キハ102車内 (七戸:1988年5月)

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 キハ101と102は同時に製造されたので全く同じ双子車両でしたが、長年の使用によりそれぞれ改修が入り、多少の相違が生じていました。例えば車内の床材もキハ101は市松模様ですが、このキハ102は無地の灰色でした。

 

5.キハ101 (七戸:1988年5月)

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 この日は、キハ101がお休みでした。この車庫は現在も、レールバスともども健在です。

南部縦貫のレールバスは1962年製でした。バスの車体ベースなので10年も使用すれば十分な車両のはずですが、この時点ですでに26年も使用されていました。大事に使用されていましたが、痛みが散見されました。部品の確保も大変だったと思いますが、路線休止の1997年5月まで35年間使用され、その後2002年に路線は廃止となりましたが、現在に至るまで動態保存が続いており、御年58歳になります。

 

6.DC251、D451 (七戸:1988年5月)

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車庫内の撮影を終えて、この日は午後からお隣の十和田観光電鉄を訪問しました。

十和田観光電鉄には、例の路線バスが大変便利で、七戸から十和田市まで30分くらいでした。(1988年5月の十和田観光電鉄の様子は、第234~236話をご覧ください。)

現在は営農大学付近に東北新幹線七戸十和田駅があり、遠かった七戸も東京から日帰り圏内となりましたが、ここに新幹線の駅ができるとは、30年前には夢物語のような話でした。