ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第363話 1990年福井:地味な変化(その2)

この日は天気が良かったので、久々に福鉄の沿線撮影を行いました。

 せっかく福井まで足を伸ばしたので、吊掛車の1本くらいは撮影したいものですが、休日の日中ともなると、カルダン車ばかりです。もはや吊掛車は、ラッシュ時のみの限定運用なのか?

 

1.モハ202-1+モハ202-2 (三十八社:1990年5月)

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 最高の撮影日和ですが、車両がパッとしません。

モハ200形は福鉄ご自慢のロマンスカーでしたが、各停運用に格下げされ塗装変更された結果、かなり老け込んでしまった感じです。

 

2.モハ200形2連 (武生新~西武生:1990年5月)

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 ここは武生新に近い住宅密集地です。なんとなく地方鉄道のジオラマを見ているようなロケーションだったので、撮影してみました。

 

3.モハ300形2連 (武生新~西武生:1990年5月)

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 続いて同じ場所にやって来たのはモハ300形です。しかし、この塗装は場違いでは・・・。

ところが、この塗装は何かのイベントや広告ではなく、新しい急行専用塗装とのことで幻滅です。まだ静岡鉄道時代の銀色の方がまともに見えます。

 

4.モハ200形2連 (公園口~本町通:1990年5月)

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 軌道線でも撮影を行いました。福鉄の軌道線には何箇所か電停がありましたが、市役所前以外は利用客も多くなさそうでおまけのような電停でした。

 

5.モハ300形2連 (公園口:1990年5月)

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急行のモハ300形がやって来ました。この電停の高さと車両の床面高さのギャップが福鉄の特徴でした。各車3ドアですが、軌道線の電停用に折畳みステップが付いているのは、中央ドアのみでした。しかし各車1カ所では不便であることから後に運転台側のドアにも折畳みステップが付きましたが、まだまだバリアフリーなど眼中にない時代です。

 

6.モハ300形2連 (公園口:1990年5月)

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 この列車は急行なので、電停は通過です。かつて軌道線には、軌道区間専用の低床車がいましたが、この当時の軌道線は全列車が福武線からの直通車となっており、しかも途中の電停は各停しか止まらなかったので、電停の利用は不便でした。