ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

第165話 1984年上信 田舎の看板電車

今回は1984年の上信電鉄です。 お隣の上毛電鉄は非常に地味な存在でしたが、こちらの上信電鉄は対照的に派手な存在でした。派手と言うか、話題性のある車両が多かったです。 1.デキ3、デキ2、デハ200系 (高崎:1984年4月) 上信電鉄は非常に歴史が古く、…

第164話 1980年伊予 関東大手私鉄車両の余生

今回は1980年の伊予鉄道です。 当時私は広島に住んでいました。松山は瀬戸内海を挟んだ対岸ですが、一般人が広島から松山に行くには船しか交通手段がなく、今もたいして変わらないと思いますが、フェリーで3時間もかかりました。そんなわけでなかなか四国に…

第163話 1987年関東(龍ヶ崎) 気動車三昧(その11)

さて、"イタチの最後のすかしっ屁”ではありませんが、このシリーズの最終回は、おまけの様な存在の関東鉄道龍ヶ崎線です。 しかしながら、この路線はわずか4.5kmのミニ路線にもかかわらず、歴史は古く明治33年開業の龍ヶ崎鉄道にまで遡り、徹底した合理化で…

第162話 1987年関東(常総) 気動車三昧(その10)

関東鉄道常総線の話題が延々と続きましたが、一応今回で一段落です。今回は、1987年当時の水海道機関区の様子と、最後に機関車の話題です。 当時の水海道は都内から結構遠いところでした。現在はつくばエクスプレスで守谷まで40分程、そこから常総線に乗り換…

第161話 1987年関東(常総) 気動車三昧(その9)

1965年になると、常総筑波鉄道は鹿島参宮鉄道と合併して巨大非電化私鉄の関東鉄道になりました。常総筑波鉄道時代からしばらく新車の導入がありませんでしたが、常総線の取手~水海道間の複線化を踏まえて車両の増備が必要となり、久々の新車?が登場します…

第160話 1987年関東(常総) 気動車三昧(その8)

キハ800形は、常総筑波鉄道の優雅な時代を象徴する車両でした。 しかし、常総線はのんびりしたことは言ってられないほどの大量輸送の時代に突入し、中古車は徹底して“関東流の洗礼”を浴びて通勤気動車化されましたが、やがて本格的な通勤仕様の車両導入とな…

第159話 1987年関東(常総) 気動車三昧(その7)

1987年当時の関東鉄道を代表する車両はキハ800形でした。 この車両は第58話でご説明した通り、日本車輌の地方私鉄向け標準気動車の決定版でした。元は筑波線の国鉄水戸線直通車だったキハ500形の後継車として、セミクロスシートで空気ばね台車を採用して導入…

第158話 1987年関東(常総) 気動車三昧(その6)

今回は、関東鉄道の前身である常総筑波鉄道の自社発注車で、液体式の新系列となったグループです。 常総線に初めて新製導入された液体式の新系列気動車は、キハ700形(当初はキハ48000形)でした。これ以降の新車は、しばらく日本車輌製が続きますが、その頃…

第157話 1987年関東(常総) 気動車三昧(その5)

水海道機関区では、車両の検査もオープンに実施されていました。 当時のローカル私鉄では、どこでも見られた光景です。 1.検査入場中のキハ611 (水海道:1987年1月) ちょうどキハ611の台車入れを見ることができました。台車は菱枠型のTR29です。しかしこ…

第156話 1987年関東(常総) 気動車三昧(その4)

今回は、常総線の長老というか、関東流の洗礼をモロに浴びた元流線形グループです。 しかし、この車両があの優美な卵型流線形の元国鉄キハ42000系だったとは、この姿からは想像できません。 1.キハ612+キハ611 (水海道:1987年1月) 私が勝手に定義する“…

第155話 1987年関東(常総) 気動車三昧(その3)

今回は“都落ち”してきた往年の優等車の話題です。 いわずもがなの元小田急の気動車であるキハ751形、753形です。この車両も第59話で紆余曲折の経歴について率直な意見を述べさせて頂きましたが、輝かしいデビューだっただけに“関東流の洗礼”を浴びた以降の、…

第154話 1987年関東(常総) 気動車三昧(その2)

今回も1987年1月~3月に訪問した関東鉄道常総線の話題ですが、かなり多くの写真を撮っていたので、掻い摘んだつもりですが、このシリーズは結構長編になりそうです。 今回の話題は、1形式1両の一匹狼だった車両です。 常総線には 1形式1両の車両が結構いまし…

第153話 1987年関東(常総) 気動車三昧

関東鉄道常総線は、第58~59話で1984年の訪問を御報告しましたが、その後は筑波や鹿島に気を取られてしまい、常総線はご無沙汰してしまいました。 しかし、大学の卒業を控えて、時間に余裕があるうちに関東鉄道の古い気動車の車両形式写真だけでも撮っておこ…

第152話 1985年太平洋炭鉱 残念!間に合わず(その3)

春採坑の土場では、このゲテモノを夢中になって追いかけました。 せわしなく走りまわる機関車を見ていると時間が経つのを忘れてしまいます。一緒にいた高校時代の同級生は、全く理解が出来ないようで、あきれていました。 ところで、太平洋炭鉱は国内で最後…

第151話 1985年太平洋炭鉱 残念!間に合わず(その2) 

春採電車線の撮影を済ませて、釧路鉱業所内の春採坑に出向きました。 当時の釧路鉱業所は非常に開放的で、構内の撮影も快く了解頂きました。ここでも“まだ緩かった時代”でした。 しかし、ここから先は現在立入り禁止区域ですので、ご理解下さい。ちなみに現…

第150話 1985年太平洋炭鉱 残念!間に合わず

今回はトロッコネタです。 1985年大学の夏休みに、高校時代の同級生と初めて北海道旅行をしました。この時は岩見沢にも高校時代の同級生がいたので、その下宿に泊まり込んで北海道を一周しました。 この時は鉄道趣味とは全く別のミーハー旅行だったのですが…

第149話 1985年上毛 上州の黄色い電車(その2)

今回は1985年4月に訪問した上毛電鉄の話題です。 前回の訪問からちょうど1年後となりますが、この時は蒲原鉄道の村松~加茂間廃止の撮影旅行の帰りに、寄り道したものです。 前回からまだ1年しかたっていないので、在籍車両の陣容も全く変わっていませんでし…

第148話 1984年上毛 上州の黄色い電車

突然ですが、関東で最も地味な鉄道はどこでしょうか? 私は上毛電鉄だと思います。最近はイベント活動が活発な様ですが1980年代は非常に目立たない存在でした。当時はお隣の上信電鉄に新車(6000形、250形)が入り、皆さんそちらの方に気を取られていたよう…