この日は夕方になって、急激に天気が回復しました。
日中の土砂降りが嘘のようです。
1.モハ3732 (日御子~鶴来:1990年5月)
とりあえずは鶴来周辺で撮影です。
石川線の沿線はこの頃ちょうど田植えが終わった時期で、田圃には水が張られて天気が良いと水面は鏡のように列車を映しますが、この時は少し風がありイマイチです。
2.モハ3752 (鶴来~日御子:1990年5月)
先程の車庫内撮影によると、この時は名鉄からの移籍車グループは全て車庫で休んでおり、オリジナルのモハ3732、モハ3752、モハ3761が運用に就いていました。
3.モハ3752 (鶴来~日御子:1990年5月)
ちょうど田植えの時期でしたが、少し気になったのは、休耕田が意外に多かったことです。このあたりも金沢の近郊であることから、徐々に宅地化が進んでいました。そうなると旅客需要も増えそうなものですが、やはり自家用車の普及と道路の完備には勝てません。
4.モハ3752 (日御子~鶴来:1990年5月)
そして、石川線の最大のネックは、金沢市内の起点が市街地から外れていることです。
現在も同様ですが、金沢の繁華街に出るには、起点の野町からバスに乗り換えなければなりません。以前はバスではなく、同社の路面電車でしたが、路面電車が残っていればLRT化されてもおかしくない路線です。しかし、金沢市内は城下町であるがゆえに道路が狭く、それが一因で路面電車も廃止となった経緯があり、市街地の道路が現状である限り、どうにもならない状況です。
5.モハ3752 (日御子~鶴来:1990年5月)
休耕田の畦道に、大根の花が咲いていたので、これを入れてモハ3752を撮りました。ブサイクとは言いましたが、サイドビューは結構均整がとれたプロポーションです。
6.モハ3761 (日御子~鶴来:1990年5月)
夕陽を浴びて、モハ3761がやって来ました。
風も収まり、水面には車体が映り、この時期ならではの演出です。陽がずいぶんと傾いてきましたが、快晴となり、これから日没までの間が撮影の勝負どころです。