ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

近況編10-4 2025年ひたちなか海浜:令和の気動車事情(その4)

那珂湊の構内を見ていると、やはり目が向いてしまうのが廃車体です。廃車体といっても、捨てられない存在なのか?。活用されているもモノもある様ですが・・・。

 

1.旧ケハ601廃車体他 (那珂湊:2025年12月)

陽射しを浴びて一段と輝く物体がありました。皆さんご存知の元ケハ601のダルマです。ダルマになってから既に30年ほど経ちますが、一番輝いています。私にとって現在の那珂湊は、「ここはどこなのか?」と言った感じですが、元ケハ601のダルマを見ると、ここが那珂湊であることを実感できます。

 

2.旧キハ203(キハ20429)廃車 (那珂湊:2025年12月)

これは標記がキハ20429になっていますが旧キハ203の廃車体です。こちらは台車を履いています。この車両が残されている理由がわかりませんが、現在売りに出されているそうです。果たして引き合いはあったのか?。しかし、買い手がなかったら解体なのでしょうか。

 

3.旧ケハ601廃車体 (那珂湊:2025年12月)

そして、元ケハ601のダルマです。構内の隅っこで、なんとも恨めしそうな表情です。このダルマを拝んで帰らないと祟られそうです。

 

4.旧ケハ601廃車体 (那珂湊:2025年12月)

コルゲート付きの腰板が初期のステンレスカーであることを物語っています。元ケハ601がダルマになったのは、車体がステンレスだったからと思います。ステンレスは錆びないので、物置きには最適なのですが・・・。

 

5.旧ケハ601廃車体 (那珂湊:2025年12月)

しかし、セミステンレス構体なので、内骨が腐食して外板がところどころ浮き上がっています。スポット痕が凹んだ箇所は要注意。放っておくとスポットが外れます。写真の黄色いマーク部は恐らく内骨が腐食して外板が浮き上がっています。こうなると普通の鋼製車より補修が厳しくなります。

 

6.旧ケハ601廃車体 (那珂湊:2025年12月)

ダルマとは言え、この車両は今は亡き新潟鐵工所が手掛けた日本初のステンレス製気動車の成れの果てです。湊線にとってこのダルマこそが本当のご神体ではないでしょうか。捨てられない存在と言うよりも、捨ててはダメな存在ですね。

 

7.旧ケハ601廃車体 (那珂湊:2025年12月)

この旧ケハ601の現役当時の様子は、第224話をご覧ください。

さて、那珂湊の構内を見ていると、令和の気動車事情が見えてきました。最近では経営の厳しい鉄道にも高価なハイブリッド車が導入されています。きっと補助金パワーと思われますが、かなり無理をしているのではないかと思います。そんな状況ですが、湊線では賢明な中古気動車のたらい回しが続いていました。しかし、キハ100形が最後のたらい回しになるのかもしれません。